けいおん!! 第3話『ドラマー!』

律がヒステリーを起したお話。
普通ドラマにしようと思ったら、律のヒスの原因を明確に用意するところだと思います。「ドラマーは目立たないから嫌!」「同じ楽器ばかりじゃ退屈!」という入り口から、「何故そう感じるようになったのだろう」という風に持ってきて、「どうしたら律のその不安(や不満)を解消出来るのか?」でHTTのメンバーによる議論や葛藤があって、最後に律による結論という「オチ」に至る、と。
こうした手順を踏みますと、あら不思議(笑) 前日に視聴いたしました「メジャー 友情の一球」にも似た熱いドラマに!(笑)
・・・そうならないのがこの作品の良い所なんでございますね。ありきたりの日常の中の、ほんの少しの変化を拾いながら少女たちの今日は終わりました、と。で、明日もきっと少しだけ何かが起こりますよ、と。
まあバンドを組んでいたって彼女たちが特別な存在として描かれている訳ではございませんのし、普通の高校生の身の上にはそうそうドラマティックなことなんて起こりませんからね。これ位が丁度良いのかもしれません。
でも、折角バンドメンバー全員の後ろ姿をただ一人見ている律が主人公でしたから、もう少しだけ「クサイ」展開でも良かったかな?とは思いました。