迷い猫オーバーラン 第4話『迷い猫、脱いだ』

ふう・・・、色んな意味で酷い回でした(笑)
単体で。定例の「温泉回」でございましたが、最近の「DVDでは湯気が消えます商法」とは違い余りの潔さに脱帽。といっても肝心な部分は描かれておりませんでしたので「誰得」でございましたが。
途中の「温泉卓球シーン」では放送事故レベルの尺延ばし。「長いよ!」とも思ったのですが、ある時間を超えると可笑しくなってしまい笑ってしまいましたので、これは負けました。なるほど、やるならここまで徹底して時間稼ぎをしろということなんでしょうねぇ。
といった具合で、カットカットでは笑える部分が多くて楽しかったのですが、もうこれは「迷い猫オーバーラン」というシリーズの一エピソードには思えませんでした。
前回までは曲がりなりにもキャラの性格に統一性が見て取れましたが、今回の「巧」は前回までの彼ではございませんでしたし、「文乃」の存在理由もなし、「希」もこんなキャラだっけ?でございました。唯一「千世」だけがこれまでの設定に準じていたかと。
前回の感想の時も書きましたが、毎回監督が違うというシステムの悪い方が出てしまったようです。個人的には色々な監督さんが個性的な切口で作品を見せてくれるのでしたら大賛成なのですが、この場合重要なことは作品の形がある程度固まった作品だと思うのですよ。
キャラがいて、作品世界があって、その枠の中で自由な発想でそれまでにない作品の魅力を引き出す。それならばアニメ関係者だけでなく、実写畑の方にも料理していただいても構わないかと。
でも本作のように、作品世界が構築される前にこうした作り方をされますと、散漫という印象しか感じられませんでとても残念でございます。使い方を間違えなければとても良い挑戦だと思うのですが。
これも先週書きましたが、このようなシステムで制作する場合、一番大事なのは「シリーズ構成」の権限と実力だと思います。実力に関しては門外漢には分かりませんが、権限は・・・無いんだろうなぁ(笑)
上でも書きましたが、今回のような路線は変にハーレムものよりもむしろ大歓迎なのです。ではございますが、やはり作品の統一性という点では問題が多かったとしか書きようがございませんでした。
監督は・・大地丙太郎!? 無駄使い過ぎる(笑)