けいおん!! 第1話『高3!』

昨年6月にデジタルレコーダーを購入しデジタルBSを視聴出来るようになりましたが、その時は既に本作の前シリーズは終了間時かでございました。といった個人的な事情により以下は「前シリーズの事は全く考慮しない感想」ということで。
それにいたしましても深夜アニメが全くない地方の地上波で本作を観れる日が来るとは感無量(笑) どんだけ人気あったんだよ!と言う事が最初の感想です。
さて、初回。
高校の最終学年に突入した唯たちHTTのメンバーが、新入部員勧誘に悪戦苦闘(?)するお話。
部としての存続を優先するのなら新入部員は必要だが、居心地の良い現状を変えてまで新入部員は必要かという大問題を、あくまで「軽く」「可愛らしく」描写しておりました。この屈託のなさが本作の魅力のひとつなのかもしれません。
「クラブ」の存続というものを真剣に考えますとこれは本当に重大な問題なのですが、彼女達が所属しているのが「放課後ティータイム」という「バンド」であると考えますと、実はそんなに重大な問題でもないかも?
学校という限定された空間の住民である彼女たちにとりまして、部活動と言うものはその空間に依存するものであり、角度を変えますと「学校という檻に縛り付けられている状態」と見えなくも・・・ないかなぁ(笑)
その点「HTT」というバンドは学校とその先、「未来」(あるいは可能性かも)とでも申しましょうか、そうしたものを飛び越えるための「方舟」になるでしょうし、であれば現状の調和のとれた状態を乱す必要もなかったと。
ただひとり学年が違う「中野梓」のことを(ほんの少しだけ)考えているように見えた唯の出した結論も案外そんなところにあるじゃないかと。・・・本能的に、ね。もっとも彼女の場合「行き当たりばったり」というのが正しいような気はいたしますが。
過去におきまして女子高生だったこともありませんし(笑)、最近の女子高生の生態も理解も分かる訳がありませんが、この「ダラーッ」とした雰囲気は結構核心を突いているように感じます。おっさんの高校時代もこんな風でしたし(笑)
他人からみればどうと言う事もない出来事が、とても大事な事、それこそ世界の全てだった頃を思いださせていただきました。
このペースで変なドラマを持ち込まないで頂けると嬉しいのですが、この「ぬるま湯」は3年間の期間限定でございますから、「終わり」が来た時どうなるのか。・・・延長戦も視野に入っているのでしょうか。