おおかみかくし 第7話『喪失』

はっさく〜、はっさく〜、嫦娥のはっさく〜♪
 ・・・このメロディが頭にこびり付いて離れなくなってしまいました(笑) この無駄に明るいメロディが、裏で進行するドロドロした事象と対照的で楽しゅうございます。
 先週最後で謎の一団に連れ去られた五十鈴、そして嫦娥町に語り継がれる伝説や数え歌を調べている最中に拉致されてしまうかなめ、学校に出てこなくなった眠、やんわりとマナを拒絶しだす香織。博士の周りで徐々に変わり始めた日常。そして再び現れた賢木から聞かされた驚くべき話に動揺する博士だった、というお話でした。
 表題の「喪失」は消えていった人々と、博士の平穏な日常両方に掛かっているようでございます。
 さて、毎回のように注文を書くのもなんなんですが、恐怖が募って行く過程にやや不満が残るでしょうか。ここは「ベタ」ではございますが、毎回博士の周りから人が消え、それを博士が認識し、そのことを周囲に訴えるが取り合ってもらえないというような流れの方が好み。
 今の博士くんに足りないのは「孤立無援」を感じさせる描写かと。多分徐々にそうなって行くのだろうとは予想しておりますが、まず最初に「恐ろしい何事か」を進行させておいた方が視聴する上で楽しいかなぁ、と考えております。