テガミバチ 第一話『テガミとテガミバチ』

 原作未読。初回といたしましては「ツカミ」は上々。状況説明の大部分が台詞で語られてしまったことが惜しまれましたが、この部分を小出しにしてしまいますと本題の「テガミ」と「テガミバチ」の物語がぼやけ、以後の展開が「もっさり」してしまう恐れもございますので、これはこれで。
 一方でラグとゴーシュの心の風景や記憶が「心弾銃」という重要な小道具を使いながら見せるあたりは丁寧で好感が持てる演出となっておりました。泣き虫ラグとゴーシュ、ロダとの交流、テガミバチの仕事の危険性など、楽しくなりそうな要素満載の正しい初回かと存じます。
 ラグがゴーシュの事を「嫌な奴」と評価した明確な原因がよく分からなかったことが唯一の不満だったかもしれません。・・・喋り方?
 「郵便配達員」と聞きますと、ケビン・コスナーの「ポストマン」を思い出しますが、出発点は似ていても進むべき道は異なっているなんてことは実に多くの実例がございますから気にしません(笑)