生徒会の一存 第10話『片付ける生徒会』

 碧陽学園学園祭のお話でしたが、いつものようにそのものズバリの描写はございませんで、からめ手で処理しておりました。この辺は上手いと思いましたし、前半の妄想劇(笑)は元ネタの殆どが分かりませんでしたが「楽しさ」だけは伝わってまいりました。
 ただ、作者はどうしても「イイ話」で落としたいようですが、むしろ前半のバカ騒ぎを最後まで貫いて頂きたかったものでございます。ただバカ騒ぎで「落とす」というのは難しいということは何となく分かります。「イイ話」で落とした方が綺麗にまとまりますし簡単なのかもしれませんから。
 ですが折角この「人間臭さの欠片もないような」キャラを作り上げ、パロディと妄想で物語を進行するというスタイルを確立したのですから、作者及び制作スタッフには安易な方向へ走ることなく無茶をやり無茶で落とすという困難な作業で頑張っていただきたいものでございます。