うみねこのなく頃に 第21話『EpisodeⅣ-Ⅲ prophylaxis』

 今更書くのは卑怯なのですが、以前から「魔女」を見る、若しくは認識出来ていた人物はその生い立ちにおいて不幸に見舞われていて、辛い現実から逃避するために心の中に安全弁として「魔女」という存在を作り出していたのでは? と考えておりました。
 今回縁寿の台詞や真理亞の境遇でそれは間違ってはいなかったようですし、絵羽もベアトを認識していたことと合わせると合点も行くのですが、そうなりますと同じように右代宮家の血族で、兄弟から抑圧されていた楼座が何故ベアトを認識出来なかったのかという新たな問題も現れたりいたします。
 更に書けば何故同じベアトというイメージを作り上げたのかという問題もあるのですが、これに関しては幼い頃から屋敷に飾られていた「黄金の魔女ベアトリーチェ」の肖像画を見、おそらくそのお伽噺を聞かされ深層心理に刷り込まれていたからで説明がつくのかな?
 さて、本編。縁寿が苛められる描写は彼女が魔女のイメージを作り上げるために必要なものなのでしょうが、「頭の悪い子」という設定はどうなんだ(笑) むしろ切れすぎるくらい頭が良くて、それによってクラスメイトから浮き上がる存在にした方が縁寿のイメージには相応しいのではなかったでしょうか。・・・縁寿が不憫すぎて目から涙が(笑)
 一方真理亞はといえば、こちらはどこの「家なき子」かと(笑) あのまま寒空を彷徨ってサクタロウと一緒にマッチでも擦りながら死んじゃうのかと思ってしまいましたが、そこへ「アイ」が現れて藁人形を渡して(ry もうこのドロドロの路線で一本別のアニメにしていただいても私は付いていけるのですが、・・・誰も見ませんでしょうねぇ(笑)
 全ての謎を解明すべく六軒島へと乗り込む縁寿。そして怪しげな男たちを引き連れて後を追う絵羽須磨寺 霞。推理物としてはなんとも言い様はありませんが、ドラマとしては盛り上がってまいりましたよ。
 ところで、この事件をずっと「連続殺人事件」と考えておりましたが、実は「不連続殺人事件」の可能性もあるのかな? と思うようになってまいりました。全ての殺人は同一人物の起したものではなく、異なる人物が連動することなく起した殺人事件ではなかったのかと。・・・違うな(笑)