化物語 第十三話(延長戦)『つばさキャット 其ノ参』

 冒頭の思い出し笑いを噛み殺している阿良々木が、ハイテンションのまま八九寺に狼藉の限りを尽くすシーンが楽しい。「入り方」としてはブランクを吹き飛ばし、化物語の世界へ一気に再突入させて下さる見事な仕掛けでございました。
 さて、物語は未解決だった羽川翼の怪異のお話でしたが、例のごとく本題に入る前の無駄(?)な会話劇が延々と続いて時間切れでございました。何度も書きました通り、本作はその無駄話こそが本題のようにも感じられますのでそれはそれで(笑)
 今回、今更なのですが冒頭の「八九寺VS阿良々木」のシーンを観ておりまして「そういえば八九寺は見える人でないと見えないのだから、このやりとりを通りかかった人が見たら何と思うのだろう?」と考えまして、何故その楽しくなるであろうカットがないのだろう? そういえばこの作品、主要登場人物以外「他者」が存在していないことに気がついたりいたしました。本当に今更ですね(笑)
 ですが本作の場合、目と耳で得られる情報を処理することで精一杯の頭では他の事まで気が回らないので致し方ないと自己弁護しておきます。それにそう感じさせることすらフェイクの可能性もありますからね。まあ次回更新がいつになるのか分かりませんが、その時までに考える事にいたしましょうか、・・・そんなのばっかりだな(笑) 少しは頭を使わないといけませんね。