うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜♯011『光の心 闇の心』

 セドナの正体が「人の悲しい思い出」だったことが分かったお話でした。
 そうなりますと単純に「闇」は悪しきものと位置づけるわけにもまいりません。確かに悲しい思い出は海に流して忘れてしまった方がその時は宜しいかもしれませんが、その悲しい思い出も時を経ることで穏やかなものとなり、時として「力」にも変わってしまうことがあるからでございます。
 「悲しい思い出」が生まれたときの自分の心、喪った大切な誰か、大切なもの。悲しさと同時にその「誰か」や「もの」も封印してしまってはいけないから。
 そうなりますと「光」によって浄化するだけでは問題は解決しないような気もいたしますが、その決着は最終回のお楽しみですね。
 今回は松本と市川の親子対決が秀逸でございました。ああした作画を一話に一回は見たかったところでございますが、現状のTVアニメの制作体制では中々難しいのでしょうか。もっともあれをやるために他を犠牲にしたのでは本末転倒なのかもしれませんが。