青い花 第5話『嵐が丘(前編)』

 ああそうか、各サブタイトルは名作文学からとられていたのか。エミリー・ブロンテで気が付くとは恥ずかしい。でも青春時代のころ、女の子たちが読んでいたヘッセとかブロンテって男の自分にとっては一番遠い存在だったしなぁ(笑) 
 私がふみやあきらと同じ年頃の頃なんて、フロイト的リビドーで悶々とした日々を送っていたわけで、形而上的恋愛論なんぞには興味もなかった・・・って何の話を書いているのでしょう(笑)
 相思相愛のふみ。しかし恋愛はそこからがスタートで、恋するが故の苦しさがふみを不安に駆り立てていました。幸せと不安の感情の揺れが伝わってまいります。こういう描写は男性漫画家が女性漫画家の敵わないところですね。
 アニメもそういうところを丁寧に拾い上げているところに好感が持てると同時に、安心して観る事ができる要因だと思います。内容は地味ですが。
 突飛な、と申しますか飛躍したアニメ的演出を観る事ができない本作ですが、今回は年少組による「星の王子さま」のシーンが素敵でした。このスタッフとこのキャラクターで作ったアニメが観たいものだと本心で思っちゃいました、・・・これも本編とは何の関係もないお話ですね(笑) 不調だ。