バスカッシュ! 第16話『アンダーグラウンド』

 今回は巨大な「手」によって月からアースダッシュに逆戻りしたダンたちが落下した先は砂漠の中のクレーターだった。その裂け目からアイスマンは地下へと駆け下りてゆく。ダンはアイスマンの後を追うが、そこで見たものは猥雑で煌びやかな地下の街だった、というお話。
 ・・・尺か?、尺の問題なのか? といった冗談はともかくといたしまして、初見ではすんなりと月へ向かわない(向かえない)理由が掴めませんでした。ただ、あのまま月へ行ったとしてもダンには行かなければならない明確な目的が弱かったので、そこら辺の動機付けとしての地下世界編なのかなぁ、と考えてみました。
 ダンという破天荒なキャラがエネルギッシュな行動で生きる様を描いているうちは気にもならなかったのですが、世界を救うような(伝説の)ヒーローになるのでしたら「芯」が足りないような気がしてまいりました。
 バカで、何も考えないで突っ走るキャラであっても問題はないのですが、そこに深みという味付けがあった方が宜しいように思えるのですが、それがどのような深みなのかは考えておりません(笑) ま、視聴者なんて無責任なものでございます。
 作品自体は物語の方向が明確になったことで大変観易くなりました。単純な物語が観易いとか物語が複雑だから観難いというのではなく、作り手の見ている方向が垣間見える(はっきり見えている必要はありません。見えすぎますと、それはそれで邪推する楽しみがなくてつまらないですから)と安心感があるというか・・・。ま、それすらも思い込みだと思いますが。
 他の疑問としてはダンはあっけなく捕まったのに、他のメンバーは簡単に潜入できたことがありますが、これもダンの猪突猛進なキャラ補足的なエピソードと理解して納得いたしました。でも説明が不足しておりますよねぇ。