プリンセスラバー! 第七話『婚約者と花びら』

 前回はともかくといたしまして、これまでのノホホンとした展開から一転してキナ臭いお話に。もっとも一話で哲平の両親が殺されていたり、シャルロットが襲われていたことを思い出しますとようやく本作の本筋に戻ってきたということなのかもしれません。
 ヘイゼルリンク公国とフィルミッシュ公国の国境付近でのリゾート開発を隠れ蓑に「核兵器」を配置したお話と、「一心」「ヴィンセント」「ハルトマン」が揃っているホテルをテロリストが襲撃したりと前回のお話との落差に驚かされてしまいます。
 まあ個人的には哲平と女の子たちの恋の鞘当を延々と見せられる展開になってしまいますと、おっさんが視聴するには辛かったので活劇・陰謀がメインになってくれた方がありがたいのですが、この場合原作ファンに対して訴求力は維持できるのか少し心配です。
 「核兵器」を持ち出したのはやりすぎのような気がいたしますが、この作品の場合「爽やかなエロ」と「恋の行方」が描けていれば良いのでその辺に「野暮は言いっこなし」という態度で臨むことが正解だと思います。
 女の子の顔は必死の抵抗でなんとか維持しておりましたが、他の部分で疲れが見られたことが少し残念。ただし次回以降のアクションシーンでのクオリィティを守るための一時的なものであれば致し方ないこととスルーいたします。