真マジンガー衝撃!Z編 第19話『遺恨!くろがね屋の一番長い日 前編』

 くろがね屋の面々は本当にケドラの記憶領域で亡くなられたようです。しかしその反応が「人手が足りない」で済ませたあたりに復活の目があるのかも? と感じさせていただきましたが、どうなることでしょうか。
 錦織つばさを抹殺するために剣鉄也の霊を呼び出し生気を吸うという、およそこの作品世界に相応しくないような手段を取るピグマン子爵。しかもその浄霊にあしゅら男爵の手を借りようとしておりましたが、あしゅら男爵にそういう力があるという説明がこれまでありましたっけ? 相変わらず唐突だなぁ・・・。
 登場するキャラほぼ全てが「顔見知り」であり「訳アリ」という狭い世界で世界の覇権を争っている本作ではございますが、この手法の利点はキャラの描き込みに時間が割け、掘り下げられるというところにあると存じます。
 敵も味方も関係なく等しく描く。ただしその弊害といたしまして主人公(たぶん)の「兜甲児」の存在感が今ひとつなのはご愛嬌でしょうか。このへんが盛り上がりに欠けてしまう部分なのかもしれません。
 「敵味方」と書きましたが、そもそも何が正義で何が悪なのかといった基本的な説明はぼかしたままでございますから「敵も味方も」関係ないのかもしれませんね。おのれの信念のために戦う、・・・そうした描写もあまりなく、作品世界にのめり込むきっかけをなかなか得られないまま19話まで来てしまいました。
 最終回までには何か見つけたいところでございます。