青い花 第2話『春の嵐』

 私は男ですから「女の子」ましてや思春期の女の子の揺れ動く心など分かるはずもなく、共学しか経験したことがありませんので同性に対して恋心を抱くといった経験も残念ながらありません(笑) なんでああも簡単に惚れちゃうのかな(笑)
 その辺が「思春期の女の子特有の感情」であると納得してしまいますと、そこで思考停止してしまいますし、そうした類型的なものの考え方を取り払らいませんと、この作品の核心に近づくことは難しいのかもしれません。難しい。
 主人公の「ふみ」ちゃん。流されやすい体質と申しますか、主体性がないと申しますかフラフラとしております。実に危なっかしい。「女の子」が好きなのか、好きになった人がたまたま「女の子」だったのか、それとも満たされない心を埋めるために「恋」に逃げているのか、今はなんとも書けません。その辺も徐々に明らかになってくると思いますが。
 主人公ふたりが別々の高校に通うという設定は上手いのかどうなのか。通常であれば同じ学校限定にした方が人間関係の密度は高くなり描きやすいと思うのですが、これは創作というものに全く不向きな人間の愚かな考えなんでしょうね。これから先、この設定が生きてくるところがあると信じ、その時を楽しみに待ちたいと思います。