真マジンガー衝撃!Z編 第15話『対決!悲しみの青きドナウ!』

 ローレライ編終了。ローレライがドナウα1と融合してマジンガーと対決。
 予想された結末をどう料理するのかと思っておりましたが、予想通りでもあり予想以上でもあり。ドナウα1の最期のシーンは子供の頃に観ていたら、結構「キツイ」ものであったろう描写でございました。跡形もなく砕け散る(これはこれでキツイかもしれませんが)だけでも十分なところを「これでもかっ!」の描写は(スタッフの)悪意が現れていて見事な締めでございます。
 物語の中でこのシーンは後半僅かな時間でしかありませんでしたが、その寸前マジンガーデビルマンバイオレンスジャックよろしく悪魔の化身のように描き、情け容赦のない破壊シーン、残骸となり虚しく音を立てるシーンからローレライの無邪気な笑顔に繋がって終了と、こちらの感情に訴えかける演出で、それは成功していたと思います。
 ここだけを取り上げてしまえば「シロー」の人間的成長を促すエピソードのようにも見えたのですが、もちろんそんな単純なお話とも思えません。そもそも今エピソードは「親の因果が子に報い」といったお話で、シローもローレライもその犠牲者に過ぎません。…酷い親だ(笑)
 好意的に解釈いたしますと「巨大な運命の前では人の力はこんなにも無力」で、「強い想いは呪いと同じ」。人であれば抵抗できたかもしれないその呪いを、人工生命のローレライは受け入れるしかなかった、…違うなぁ。もっとなにか別のものがあったような気がするのですが、読解力の壁に阻まれて(笑)
 今回は「家弓家正」さんと「藤田咲」さんの熱演もございまして、さながら「お芝居」を観ているような錯覚に陥りました。…何と書けば正しく伝えられるか分からないのですが、通常画面の中に入って鑑賞している感覚が、今回はもっと離れたところから観ているような感覚…だめです(笑) やはり語彙は豊富であるべきですね。
 今回のポイント。錦織つばさと兜十蔵が諸悪の根源らしい(かも?)