東のエデン 第10話『誰が滝沢朗を殺したか』

　大詰め。朗はNo.1の物部に誘われて「救世主ゲーム」を作った男「亜東才蔵」の秘密と、ジュイスのいる「播磨脳科学研究所」へと赴くのだった、というお話。
　タイトルは作中物部が語った「君は、君が助けた人たちと、君に協力した仲間双方から裏切られたんだよ」という言葉だけを信じるならば、そうした状況に絶望して自ら「死」を選んだと推測できます。この場合の「死」は当然「記憶を消し」たという事で、その時の「滝沢朗」を消すことイコール「死」という意味にとれます。
　ですが今の「滝沢朗」を見ていると、「彼がそんなナイーブなタマかっ！」という思いも消えません。そもそも彼は誰かに認められたい、誰かから賞賛されたいといった理由から「迂闊な月曜日」を阻止したとは考えにくいのです。
　ノブレス携帯を受け取りゲームに参加した直後の朗は、どういう気持ちで事を成そうとしたのか？　使命感でしょうか？　それとも面白半分だったのでしょうか？　推し量るだけの「部品」は提示されているように見えるのですが、当て推量で監督の出した問題を間違えたくないので保留したいと思います。どのみち次回で最終回ですから(笑)　ただし、この問いに対する答えは「自分で考えろ」ということになるかもしれませんが。