夏のあらし! 第4話『想い出がいっぱい』

 作品には順番に積み上げて行くものと、本作のようにピースをはめ込んで行くものがあると考えますが、そのピースの見せ方が秀逸でございます。ばらばらでありながら確実に作品に仕上がって行く様は楽しいですね。
 今回は「あらし」の高校時代の親友「カヤ」登場編。当然のように幽霊です。作品の表面は明るい青春もののように見えますが、二人とも高校生の姿のままということは戦争の犠牲になったということでしょうし、過去の女子高の描写もなかなかハードでございました。
 そこら辺を考慮いたしますと、現時点でどこへ転がって行く作品なのか全く想像ができなくなりました。今までのエピソードがあらしやカヤの悲しい過去へ続いているのか、それとも楽しい青春の想い出として昇華して行くのか。そもそも冒頭のナレーションの意味するところはなんなのか、今後は正座して視聴したいと思います。