東のエデン 第1話『王子様を拾ったよ』

 5週間遅れですが地方でも視聴できるようになりました、嬉しいなぁ。

2010年11月22日。日本各地に10発のミサイルが落ちた。ひとりの犠牲者も出さなかった奇妙なテロ事件を、人々は「迂闊な月曜日」と呼び、すぐに忘れてしまった。(「東のエデン公式サイトより引用)

という前段があって開幕の運びのようです。第1回ではラストシーンでしかその前段に関係した場面はございませんでしたが、くるくると目まぐるしく展開するストーリーと次から次と提示される謎、細部に至るまでヌルヌル動く絵、美しい美術と画面だけ観ていても楽しめる作りで「お腹一杯」でした。個人的には羽海野チカさんのラフデザイン(多分)を生かした森川聡子さんのキャラデがオールドファンとしては大変嬉しかったです(笑) 
 本編は初回ということもございまして「謎」や「仕掛け」が多々ございましたし、色々引っかかる部分もあったのですが次第に本編中で明らかになると信じておりますので割愛。それ自体が作品の主題なのか、それとも、あくまでも「滝沢朗」と「森美咲」の「旅」の物語を彩る「仕掛け」なのか? と混乱して(させられて)終わった、というのが第1話を観終えて直ぐの感想でございました。つかみは上々でございます。
 ところで「東のエデン」とは何を指すのでしょうか? もちろん「エデンの東」を意識して付けられたタイトルなのでしょうが、あれは「楽園」を追放されたアダムとイヴに模した人物の物語で、二人が進んだ方向としての「東」(この東にも意味があったような記憶がありましたが壊れかけの頭では思い出せません)、つまりアダムとイヴから見てエデンの「東」でしたが、この物語の「アダムとイヴ」朗と咲が西からエデンを見ていることを指すのか、それとも他の人物が西から眺めているのか。そもそもエデンとは何を指すのか。
 追々謎は明らかになるのでしょうから見当違いな感想はこれくらいにしておきますが、絵を見ても楽しい、画面のそこかしこにさり気なく置かれた仕掛けを見つける楽しみもある、そして物語の大きな謎を推理しながら(そして多分それらは全て外れることになるのでしょう)観る楽しみもございます。よかった、観る事が出来て(笑)