テイルズ オブ ジ アビス♯24『栄光の大地』

 最終決戦に向けての戦士の休息話。各人がそれぞれの心と向かい合う良いエピソードでしたが、あれが「フラグ」でない事を祈るばかりでございます。
 中でもルークとアッシュの会話は面白かったです。アッシュのイライラの原因はすれ違ってしまったお互いの立場や、伝わらない自分の思いから来ているのでしょうが、素直に言葉を紡ぐ事の出来ないアッシュの性格が現れておりました。
 一方のルークといえば番組当初はわがままの権化のようなキャラデしたし、どちらかといえば今回のアッシュのような物言いをするキャラだったように思いますが、旅と仲間に鍛えられてすっかり大人に成長しておりました。成長に時間は関係ない、といったところでしょうか。
 作中で使われる「専門用語」に馴染めなかったせいもありまして、本編の内容はあまり印象に残っていなかったりするのですが(笑) 、キャラの成長を眺めているだけで楽しかったから「良し」と考えております。ただ本作の「重箱の隅」は前回も書いた通りキャラのエピソードに連携が乏しかったことと、キャラの活躍の「見せ場」が乏しいことでしょうか。
 26回と最近の作品では恵まれていた環境だと思うのですが、これでも足りないように見えてしまうのですからボリューム十分な物語だったようです。・・・深夜枠ではなく1年位の時間を与えて欲しかった。残すエピソードはあと2回、どのような結末が待っているのか楽しみにしたいと思います。