ドルアーガの塔 the Sword of URUK 第9話『夢の終わりに』

 ヘナロが本性を現してカーヤを「影のギルガメス」の元へ連れ去った。ジルたちが連れ去られたカーヤとクーパを助け出すためにも最上階へ向かうことを再確認している時、そこにウラーゴンとグレミカのパーティーが現れて、各自の状況を把握した。その時、覚醒した「ギルガメス」は神の世界を終わらせようとしていた! というお話でした。
 細かいネタとしては「サキュパス」の目的が未だに謎だな、ですとか「アミナ」呆気ない最期だった、ですとか「エタナ」の沐浴シーンは眼福(笑) 「クーパ」は人をよく見ているね、でしょうか。あっ、「マイト」はいいキャラだ、というのもありました。
 ここまでもかなり「疾走感」がございましたが、今回はもう一段ギアをあげたようで、25分の時間が「あっ」というまに過ぎ去ってしまいました。物語が一点に向かって収斂して行くときのこの爽快感は見事の一語でございます。
 特にエタナたちが苦境に陥っている場面で登場した「ケルブ」の格好よさといったら、もうおじさん泣きそうになりましたよ(笑) 前期では影の薄かったキャラだったのに、どうしちゃったのでしょう。
 ギルガメスやニーバ、他のキャラが其々の思惑で行動しているのに対して、ジルは純粋に「塔を征服する」という見返りのない冒険を続けます。彼が好ましく見える理由はここにございまして、だからこそ仲間が集まるのだということなのでしょう。
 ジルが吹き溜まった黒い邪念を一掃する「意思」を見せる場面を想像いたしますと、今から心が躍るというものでございます。その時はもうすぐです。