テイルズ オブ ジ アビス♯20『森の墓標』

 アッシュを追ってロニール雪山までやってきたルークたち。「宝珠」はどこだと詰問するアッシュに答えられないルークに、「剣と宝珠」が揃わないとヴァンに取り込まれたローレライを解放出来ないと聞かされて落ち込む。
 宝珠探索をアッシュに任せてルーク達は「セブンスフォニム」の異常な流れを追って、ホド消滅時に沈んだはずのフェレス島へ。そこで不審なフォミクリー装置を発見し破壊した。その時モースが現れて「第七音素セブンスフォニム」を体内に入れ怪物化した。
 浮上したレプリカ島・エルドラントでモースは導師を自称して、新生ローレライ教団の名の元に全世界に謝罪と降伏を要求した。一方、チーグルの森ではアニスとアリエッタがイオンの死をめぐって決闘する事になった、

 というお話でした。ふー、長い(笑)
 今回の見せ場はBパートの「アニスとアリエッタの決闘」でございました。ドラマとしてそこだけを切り出しますと大変盛り上がり、また泣かせるエピソードだったのですが、「アビス」というこの物語全体から拝見いたしますと「唐突」だと感じてしまいました。…唐突というよりも「無理やり感」かな?
 なにか「思いは同じなのに争わなければならなかった悲劇」を演出するためだけのエピソードに見えてしまったのでございます。前回イオンを助けようと共に戦ったんだから、そのまま「アリエッタが仲間に加わった!」でも良かったんじゃ? と考えて納得がいかなかったのは、私が甘すぎるからなのでしょうか。
 しかも決闘一対一じゃないし…(笑) この場面の作画は最近では一番良かったように見えましたし、上でも書いた通り「抜き出せば」涙を禁じえない良い場面だっただけに、事前にアニス・イオン・アリエッタの微笑ましかったり殺伐とした関係を「前ふり」として描かれていたとしたら、今回の悲劇も納得したと思いますので本当に惜しい! と思いました。
 本作の場合「無駄な描写」を可能な限り排除してここまで来ておりますから、「尺が足りなかった」という言い訳をスタッフがなさったとしても責める気持ちはございませんが、可愛いキャラだったのに扱いの悪かった
アリエッタが不憫で。・゚・(ノД`)・゚・。
 冷静さを失っております(笑)