屍姫 玄 第17話『異月の貌』

 未だマキナとの距離が掴みきれていないオーリに、嵩柾が異月との過去を絡めながら「契約僧」としての覚悟を語って聞かせたお話。しかしその実際の内容は恋のお話でございました(笑)
 なぜ屍「姫」はいて屍「殿」はいないのかここまで特に疑問を持っていたわけではないのですが、屍が現世に留まるための「契約」というものが「セックス」そのものと考えれば契約相手の光言宗の「僧」は男ですから当然なことなのかもしれません。なかには男好きな坊さんがいて男の屍姫が混じっているという、一部の方が喜びそうな設定があっても不思議はないと思ってみました(笑)…作中は血の契約とぼかしてありますがどうなんでしょうね。
 未練がなければ「屍」にはなれないけれど、それが妄執だと「姫」にはなれない。でもマキナと異月では未練のレベルが違いすぎておりますし、マキナのそれは既に妄執レベルだと思うのですが彼女は「姫」でいられる。そこの納得のゆく設定というものが「愛」という一番大きな妄執だということなのでしょうか。
 今回のエピソード自体は別にこんな事が描かれていたわけではないのですが、頭が働かない時に限って益体もないことを考えてしまうのでした。そして結論もない、と。申し訳ございません。おやすみなさい(笑)