とある魔術の禁書目録 ♯15『御使堕し(エンゼルフォール)』

 新シリーズ開始。今回のヒロインは「ミーシャ=クロイツェフ」嬢…かもしれません。
 で、この方や土御門くんの喋り方を聞いておりまして、改めて小説が原作だなと思いました。喋り方に個性を持たせ、それによって字の中にキャラ分けをするというのは決して珍しい事ではございませんが、この原作者はそこに重点をおいているようですし、そのサービス精神には感心。文章で読んでいたならさぞかし楽しいのだろうと想像できました。
 しかしアニメにするとそこが少々「くどく」感じてしまうのも事実でありますから、原作ファン以外に訴求するのでしたら「折り合い」というものに腐心することがスタッフのお仕事だと思います。そこらあたりが原作を読んでいない私にとってなかなか乗り切れない部分ではございますが、今シリーズはとってもアニメ向きなエピソードのように感じられました。
 この「中身と外見が入れ替わる」という現象を小説という形態で読んでいた場合、それはそれで面白いでしょうが、「絵」として表現されていた方がより面白いだろうことは今回視聴していて明白だと思いました。それに最近は当麻の独り語りにも慣れてきたようで、あの台詞の洪水もあまり気にならなくなっております。…それが良い事なのかどうかは分からないのですが(笑)
 今シリーズは「水着」「温泉」と特定のファン向けの内容のようですが、良い加減に力が抜けた深刻な内容のお話ではないよう(推測)ですし、これも「テコ入れ」の一環なのでしょうか? ともあれ次回が待ち遠しいエピソードでございました。