機動戦士ガンダムOO 2ndシーズン ♯15『反抗の凱歌』

 「混沌」…今回視聴していて頭に浮かんだ単語がこれでした。
 地球連邦の中に「アロウズ」があり、その連邦政府内部もゴタゴタしてまいりました。「アロウズ」も一枚岩ではございませんが、「王留美」の思惑は奈辺にあるのか今ひとつ分からない「ソレスタルビーイング」も同様で、その内部には「ネーナ」という異物まで抱え込んでおります。連邦組織に対抗する組織として「カタロン」が存在して、さらに「イノベイター」は全ての思惑を見通しているような存在として描かれております。
 人間関係はもっと複雑(心理的な意味ではなくて、「配置」としての関係図が、という位の意味)で「刹那」だけでも「マリナ」「ブシドー」「サーシェス」の因縁がございますし、その他のキャラも誰かしら繋がっている現状は「意欲的」とは感じるのですが、観ている視点がどんどん遠くなって行くような気がいたします。
 始めに書いた「混沌」はこうした事から感じたのですが、制作陣がこのガンダムの世界そのもの混沌なのだ、というつもりで作っているのだとしたら、その手に乗っているだけなのかもしれません(笑) 次回はなにやらきな臭いお話のようですが、誰が「快刀乱麻を断つ」のか気になります。といいますか、そろそろバッサリやって頂きたいものでございます。