地獄少女三鼎 第十話『鏡の中の金魚』

 今回は冒頭から「和也」くんが藁人形を持っているという一ひねりした演出で、観ながら嫌な汗が(笑) 出て参りました。内容に違和感があったり、筋立てに反発することが多い当番組ですが、作品としての完成度は立派でございまして、ですからこんな酷いお話ばかりだというのに見続けているのだと再確認いたしました。
 途中で地獄送りの人物が分かってしまうのですが、「母親」「父親」「セールスマン」の誰が該当者か分からずに物語を進行させておけばより緊迫感が増したでしょうから、あそこは最後まで伏せておいてもよかったのではと思いました。この手法は何話か忘れましたが、一度やっていたはずでしたから禁じ手にしたのかもしれませんし、「和也が何時糸を解くのか」という緊張感の方を重視したのかもしれません。この狙いは私には当たっておりまして、上記の嫌な汗の原因はこれでした(笑)
 内容は・・・、いやお母さんの気持ちは分かるし、お父さんの気持ちも分かります。絵だけ見れば、奥さんが綺麗にお化粧をして着飾った上に「ウエルカム状態」、なんの不満があるのだっ! と憤る一方、我が身であれば「勘弁してくれ・・・」であろうことは(ry
 やはり両親は「仲良し」でないと子供の心が荒むというありがたい教訓なのかもしれません。しかしあの「セールスマン」を消しても根本的な解決はしていないという事に気がついていない和也くんは幸せにはなれないという、何時も通りのやり切れないオチでございました。
 今回は「お仕置きシーン」が復活して楽しかったですが、「はじけっぷり」はやや控えめでございました。う〜ん。