ブレンパワード 第18話『愛の淵』第19話『動く山脈』

 勇とネリーはジョナサンとの戦闘に突入するが、バロンズゥの圧倒的な攻撃力の前には傷ついたユウブレンとネリーブレンでは逃げ回るしかなかった。なんとか逃げ切った二人は湖畔で休息を取る。ネリーの余命があと僅かなこと、そんな時ブレンに逢えて幸せだったこと、ブレンの本質などを語り合う。
 翌朝再びジョナサンの襲撃。傷ついて戦えないユウブレンを庇って奮闘していたネリーだったが、次第にバロンズゥに押されネリーブレンも大破してしまう。その時ユウブレンとネリーブレンを光が包み込み再リバイバルが始まるのだった。二体の傷ついたブレンが融合しひとつのブレンとして生まれ変わるその時、ネリーはその光の中に消えて行くのだった。(第18話「だいたいあってる」あらすじ)

 傷心のままノヴィス・ノアへの帰路につく勇と再リバイバルしてユウブレンを吸収したネリーブレンだったが、休息のため着陸した中国らしき場所で盗賊団に身柄を拘束されてしまう。アンチボディの反応を捉えたノヴィス・ノアから比瑪とナッキィが確認のためにやって来る。二人は置き去りにされたネリーブレンを見つけるが、勇と同じように捕らえられてしまう。
 その頃オルファンはアメリカとの協力体制を結び、オルファンはアメリカの53番目の州となっていた。盗賊団はオルファンとの取引に勇たちを使おうと考えていたのだった。拘束されたまま感動(?)の再会を果たした三人は、勇を探しに来たネリーブレンと共に脱出に成功、逃走中にもかかわらずしみじみと三人で語り合う。
 一方ジョナサンはバロンとともにオルファンに帰還するが、オルファン内部にいるアメリカ軍に激怒。しかし翠たちが思惑を匂わせてその場はおさまる。
 ノヴィス・ノアに向かっていた三人はブレンたちによって寄り道を強いられる。立ち寄った先はアンチボディたちの墓場で、そこにはオルファンに向かうことを拒否し朽ち果てた無数のアンチボディが横たわっていた。三人はアンチボディのために墓を作ってあげるのだった。(第19話「だいたいあってる」あらすじ)

 物言わぬアンチボディがどんどん人間臭くなってまいりました。いえ、感情を持つ「生き物」は人間だけではありませんのでこの書き方は正しくありませんね。
 アンチボディが意思を持つ意味ということがこの作品の「キモ」のようですが、それがどのように生かされるのか。富野監督が当たり前の解答を用意しているとも思えず、残り話数も少なくなっても先が読めません。