屍姫 赫 第4話『惨美歌』

 セーラー服を着ていても学校に通うわけでもないマキナとオーリに直接的な接点はないわけでございまして、それならいっそのこと「マキナと景世の屍退治」として物語を進行した方が色々と他の描写に時間が割けるのでは? と思ったり思わなかったり。
 現段階ではオーリの役割は「視聴者の代表としてマキナや屍姫、屍の秘密を見て回る」以外ございませんから、「いらない子」状態でございます。かといって今回景世の説明通りでしたら、景世とマキナは「一心同体」でございますからオーリが入り込む余地はなさそうです。
 それに「腐臭」のする女の子と(そもそも死んでいるわけですし)恋愛状態になるのは難しいでしょうし、そういたしますと「景世亡き後のマキナと縁を結ぶ」ための存在でしょうか。う〜ん、展開が読めません。が、それは楽しみにも転じるわけですから悪い事ではありません。
 今回も屍側の哀しみはほとんど描かれませんでした。そうであれば「極悪非道の屍」を用意して「問答無用のアクション作品」であった方が見やすくなるような気もいたします。現状そこまで突き抜けてはおりませんが、作品世界の説明が一巡すればどちらかにシフトしそうなので、それを楽しみに待ちたいと思います。