コードギアス反逆のルルーシュR2 TURN 20『皇帝 失格』

 アーニャとC.C.は無関係とは思っていませんでしたが、アーニャの中の人がマリアンヌでギアスを授けたのがC.C.、しかも結構いい性格だったのには驚かされました。彼女の目的が分からないのですが、これが最後の鍵になるのでしょうか? 物語の世界は混沌としてまいりましたが、私の頭は混乱しっぱなしでございます(笑) 谷口監督ですから最後に精神世界で禅問答して「おしまい」という展開にはならないと思いますが、この作品には「バン」のような「馬鹿」がおりませんので、可能性は無きにしも非ずといったところでしょうか。
今週のルルーシュくん
 ナナリーの居場所を作る必要がなくなったので「黒の騎士団」も用済みですし、自分の正体も知られてしまったので帰る場所もいりません。当初の目的で残っているのは「母親の仇討ち」だけですから、後顧の憂いなく自分の命をかけて最後の決戦に赴くルルーシュくんでございました。
 ・・・その母親が生きている(あの状態をそう呼べるのであればですが)のですから、ルルーシュくんは本当に救われないキャラでございます。救われないといえば、今回は主人公のルルーシュくんが皇帝と対峙したのですからそこに至るまでの活躍がもっと丁寧かつ執拗に描かれてしかるべきだと思うのですが、なにか裏でごそごそと暗躍している描写でお茶を濁されてしまいました。本当に不憫な主人公でございます。
今週のスザクくん
 先週のラストは悪い方に「キレ」たということでございました。「戦わない」ことで平和を求めたはずなのに、自分のしたこと(大量虐殺)の重大さを正当化するために「転向」してしまいます。そんなだから世間様に「ウザク」などと罵られてしまうのですよ(笑) でも理想主義者なんてこんなものでございまして、この作品でスザクは人の「負の部分」の体現者としての役割を演じているだけでしょうね。
 さて、すっかり好戦派になってしまい、シュナイゼルにクーデターを唆し(これはスザクがシュナイゼルの最後の一歩を押しただけなのですが)、自ら皇帝暗殺を買って出ましたが、「ナイト・オブ・ワン」ビスマルクの前にあえなく敗退。なにをやっても上手く行きません。スザクくんもルルーシュ同様救われないキャラでございます。・・・と申しましょうか、この作品に「救われた」キャラなど皆無ですので、これも致し方のないことなのかもしれません。