アニメ][TV番組]BSアニメ夜話スペシャル「とことんルパン三世」

 後半部分で放送された「おおすみ正秋」さんのインタビューを見ていて、「関係者の証言は記録しておいて欲しいもの」との思いを強くしたのですが、さりとて昨今のように公式HPでスタッフの裏話のようなものには拒否反応を起こしてしまう自分もおります。この相反する心はどうしたものでしょうか、う〜ん。
 「おおすみ」さんの話の中で一番心に残ったのは「(再放送の視聴率が高く、評価されたときの理由が)視聴率が悪かった理由と同じだった」という部分でした。結局視聴率という数字だけに振り回されてしまう不幸は今も続いている訳でございますが、この証言は非常に意味があると思うのでございます。ただこの作品は「再放送」という救済がまだ機能していた時代だったからこそ再評価されたわけですが、現代はNHKを除けばこのシステムは働いていないのが現実ですから、最近の「低視聴率作品」の方が不幸なのかもしれません。まあ、商売の方法自体も違ってしまっているので一概に同一視はできないのですが。
 ただ最近の放送局はパッケージを売りたいがためにチャンネルの絞込みばかりに苦心されているようですが、こうした事例(他にも「エースをねらえ!」なども)を見る度に「繰り返し、手軽に観ることができる」というのはその後のビジネスにとって意味があることではないのかという思いを強くするのでありました。