狂乱家族日記『神と死神の宴』

 凶華の正体は魔族でしたというお話。神じゃなかったのかい!という突っ込みはないのですね、そうですか。妹である「オデッサ・エイ」との姉妹喧嘩と、「死神三番」との歪んだ友情をミックスした脚本は失敗とは思えませんでしたが、いまひとつ盛り上がりに欠けていたような印象が否めませんでした。
 それ故凶華が帰る場所としての乱崎家の位置がぼやけてしまって残念でした。ハードな展開を望んでいるわけではありませんが、今回のようなエピソードを描くのでしたら多少の「厳しさ」が必要だったと思いますし、そうでないのなら壮大な姉妹喧嘩の馬鹿話を主題にただただ笑わせる展開(作品の印象からですとこちらの方が合っていると思うのですが)の方が良かった気がします。
 と、書いてはおりますがだんだん楽しくなっていることも事実で、それ故キャラたちのもう一段パワーアップした暴れっぷりが見たいものでございます。