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マクロスF ♯9『フレンドリー・ファイア』 スナイパー・ミハエルの過去のお話でしたが、ありがちな脚本でございました。姉による友軍誤射の真実は結局のところ有耶無耶なままで、アルトやクランとの仲違いも解消してさわやかな顔で幕引きされますと「その程度」のトラウマとしか見えませんでした。
 と申しましても脚本の凡庸さを「絵」がカバーしておりましたので不満はありませんでした。ドッグファイトは速すぎて目が追いつきませんが、格好よさと迫力は申し分ございませんでしたし、クランのミハエル・バトロイドへのビンタ(「成恵の世界」でも似た描写はありましたね)のシーンは、この作品は「リアル」だけを求めているわけではなく、アニメとしてのお遊びもあるのですというスタッフの主張のようで笑わせていただきました。
 公式ページで名前を確認した「ブレラ・スターン」の出番も増えてくるようですが、ランカやシェリルという主役はともかく魅力的なサブ・キャラクラスの見せ場ももっと観たいものでございます。
狂乱家族日記 ♯8『やさしい死神の作り方』 凰火の凄惨な過去のお話と、それに連なる死神三番と凶華の対決と思いきや、第三勢力も同時に参戦・・・。盛りだくさんと言えば聞こえは良いのですが、整理が上手く行っているとは思えません。取りあえず死神対凶華の結末をつけてから、凶華の「自称」妹との対決とした方が面白かったのではと素人考えをしてしまいました。
 面白い作品だと思うのですが、もっと面白くなりそうな余地があるだけに半ば生煮え状態のような気がいたします。これで1年もやれるシリーズでしたら「徐々に」と言えるのですが、深夜枠作品は13本くらいで終わってしまいますからエンジンが掛かって来る頃に終了では、この作品の真価も問えないのではと危惧いたしております。