富野監督作品を観て

完全に寝るタイミングを失ってしまいました。どうしましょう(笑)眠くなるまで少し更新。上で書いた通り「ZZ]と「ダンバイン」を観ましたが、感じたことを少し。
SFだとか概念だとかという難しいことは脇に置きますが、富野監督は複数のキャラクターの捌き方が上手い方だと思いました。無印ガンダムアムロとシャアの二人の視点で進んで、最期にララァで交錯して終わる物語でしたが各キャラの比重のかけ方が絶妙でございました。所謂「富野節」というのも嫌いではないのですが、そこばかりが語られるのは監督としても不本意のような気がします。富野監督は物語の導入部は本当に上手で今回の2作品を観るとその思いは一層強くなりました。
ただ物語が進むと若干暴走気味に見えてしまうのが残念です。監督本人は意識されていないのでしょうが、私などはいつも置いてきぼりにされてしまったという苦い思い出しかございません。天才の考えることは凡人には分からない証明なのかもしれませんが、私が富野監督作品で最期まで付いていけたのは「海のトリトン」「ザンボット3」「ザブングル」の3作品だけでした。「トリトン」と「ザンボット」は作品の核心に非常に重要な問題を含んだ作品でしたが、作り方はシンプルでしたし分かりやすい物語でしたし、「ザブングル」は良い意味で力の抜けた娯楽作品でございましたし。凡人にも理解し易かったですからついていけたのでしょう。
「ZZ]と「ダンバイン」は観ていたはずなのに全然記憶にないのですが、物語優先の凡人に優しい富野作品か、作家性の強い唯我独尊タイプの富野作品のどちらのタイプの作品だったでしょうか。機会(と申しましょうかネタが無い時ですね)がありましたら感想を書くことにします。・・・ようやく眠くなってきました。おやすみなさい。