シルクロード少年ユート『砂と消えた幻の国ニヤ』

上手いです。今回は特にそう思いました。急転直下のタネ明かしと怒涛の展開が観ていて気持ちよかった。
物語のはじめでライバル関係にあったふたつのパーティーが、時空の彼方に消えたユートを助けに行こうと気持ちをひとつにしたシーンでは爽快感を覚えましたし、リンとランの双子が春麗を見れる様になった後で「ずっとユートと一緒だったんだね」と優しげな瞳で見つめる所なんか、リン・ランではありませんが背筋が「ゾワー!」っとしました(笑)まったく、演出家の掌で転がされっぱなしでございました。
半年に及ぶラモーンたちの性格付けの蓄積が、危機的状況でも悲壮感のない今回のお話の面白さの主因だと考えると、やはり物語にはそれぞれに応じて適切な長さが必要なのだと言うことだと思います。もっともそのようなことは素人に言われるまでもなくスタッフであれば先刻ご承知なのでしょうが、昨今の状況はそれを許してくれないのでしょう。それは視聴者にとっても作り手にとっても、とても不幸なことだと改めて感じました。そう言う意味では本作はとても幸せに見えます。(もっともスタッフはどう感じていたかは分かりませんし、金銭的には多分不幸だったように思いますが、NHKだし・・・)
残り2回、終劇まで目を離せません!・・・と思ったら次週は「高校野球」で放送が無いようです。ここに来てそれはあんまりですorz