シルクロード少年ユート『パミール高原 決死の再挑戦!』

昨日の消化分。日曜日の放送だったのに延び延びになってしまった。
このアニメのハードルは結構高いと思う。最初は個性的な寺田克也氏の絵柄が合うか合わないかという所。次は3Dアニメーションが合うか合わないかという所。NHK−BS2で本放送時は初回を観て(それも冒頭のみ)「合わない」と判断して視聴を止めたのだけれど、23回くらいの時何とはなしに観て自分の不明を恥じました。面白いじゃありませんか。幸いなことに放送終了してすぐに教育TVで再放送(NHK的には再放送とは言いません。地上波初放送ですから)してくれたので最初から観る事ができました。

寺田氏の絵柄については、あくまで「個人の体質」の問題ですが、3Dでこの程度の描写ではどうなんだという事が問題でした。今時もう少し綺麗でグリグリ動く3Dアニメはいくらでもあるわけですし、このいかにも「ローポリ」の造形(しかも動きはカクカク)は、それだけでこの作品から距離をおいた人も多かったのではないでしょうか。

しかし考えてみれば、寺田氏の絵を2Dのアニメで動かそうとすれば相当の手練のアニメーターが必要だろうし、仮に集まったとしても多分それは寺田氏の「味」はでなかったことでしょう。それくらい寺田氏の絵は個性的ですからね。ですから最近になってこの3D化は成功なんだろうなと、思うようになりました。いっその事ここまで無機質なキャラデにしておいた方が「寺田テイスト」は損なわれないのだという事なのでしょう。

3Dアニメにしても、狙ったのかどうかは分かりませんが、良い意味で「チープ」なところが味になっています。が、これは観続けたから言えることなので、やはりもう少しスムースに動いていた方が最近の子供にも受けは良かったのではないでしょうか。最近の子供はこの手のアニメには目が肥えていますからねぇ。

さて、今回は「ループ」した時空間にユートたちが閉じ込められたお話。ユートだけがその事実に気が付いているのだが、現在3回目のループが終了したところ。原因は・・・、しかしいくら「タイムパトロール104と119」が修復してるといっても、あれだけ過去を改変してたら変調も起きるだろうさ。さてどうやって脱出するのか、今週のお楽しみです。