ACCA13区監察課 第12話『鳥の行方』

ACCA100周年記念式典の席上でフラワウ区のリーリウムが画策したクーデターが決行されたが、というお話。
やはりジーンは権力には興味がなかったようでして、クーデターはあえなく失敗。いえ、むしろクーデターを利用して不満分子であるところのフラワウを排除したのですから成功だったのか。
支配体制の激変は大混乱を生み出してしまうでしょうから、むしろ異を唱えるものを切り捨てた方が万事丸く収まるってことでしょうね。
視聴していてドーワーがEUに重なりまして、そういうお話だったのかなぁと邪推してしまいました。
物語は(表面上)「童話」を舞台にしていただけにメデタシメデタシで終了。
決定的な悪役が不在だったおかげで血生臭い展開にならなかったのは幸いでございまして、結果終幕後は爽やかなものになったかと。
もちろんドーワーの未来が輝かしく明るいものとは限りませんが、それはこの国の住民全ての努力次第でしょうし、ジーンが旅して触れ合った人々を思い出しますと楽観しても大丈夫でしょう。
1クールという短いシリーズではございましたが、物語をきちんと畳めまして、やはり製作する上での素材(原作)選びは大切のようでございます。
語り始めたら終わらせる。
物語の基本はこれに尽きるのではないでしょうか。