機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #12『暗礁』

昌弘散る。
勿論この作品で描かれているのは誰も彼もが救われるような優しい世界ではないことは承知しておりましたが、あの子供たちが全員宇宙に散ってしまうところを見せられますと軽くヘコみましたよ。
未来を掴むためには死線をくぐり抜けなければならないようで、それは三日月たちも同様。今回ブルワーズに突入した鉄華団のメンバーにも死者が出ていたのがその証拠でございます。
このスタッフは死者をきちんと描くことを厭わないようでございまして、そこがこのガンダムが面白い所以ではないかと考えております。
死者と生者を別けるものはほんの少しの運なのかもしれませんが、それは人の努力で何とか出来るものではございませんし、優しさも情も飲み込んでしまう不条理と厳しい戦いを続けるしか生き残る道はないのかもしれませんね。
そういえば先日書店におりましたらBGMで「Raise your flag」がかかりまして、その時傍に居た5歳位の男の子が「声の限り」と歌い出しまして、この年令のお子さんも視聴しているのだと実感。
あのお子さんは今回の昌弘が押しつぶされるシーンで何を感じたのか知りたいものでございます。