アニメ]四月は君の嘘 最終話『春風』

また春が来て、かをりが作ってくれたカラフルな世界が公生の目の前に広がっていたというお話。
良く出来た恋の物語で、ラストカットの幼いかをりと見切れた幼い公生が一緒に収まっていた写真が映し出された時には不覚にも涙が(笑)
以下恥ずかしい感想なので折り返させて頂きます(笑)
よく「恋が終わる」と言われますが、私は昔から恋は終わらないとものと考えております。
愛ですと結びついた二人の心が離れてしまうことはあるでしょうし、それをもって愛の終わりとする事はできるでしょうけど、そもそも恋は自己完結した感情であり、であれば終わりなんてものはないのではないでしょか。
終わるのが愛、終わらないのが恋ではないかと。
公生もかをりも恋心を抱いておりましたが、お互いにその思いを伝えることは(かをりの存命中は)遂にございませんでその恋が愛に発展する機会は永遠に失われてしまいましたが、逆に恋した気持ちは永遠へと昇華したと考えております。
新しい恋と出会っても上書きされる事がないのが恋の本質。
ラブストーリー作品はそれほど好みではないおじさんが、この作品に夢中になれたのも愛ではなく恋を見せてくれたからなのかもしれません。
愛よりも恋の方が純粋だから。少なくともおじさんの場合はそうなので(笑)
カラフルな春が巡ってくる度かをりとの出会いを思い出し、真冬に彼女との別れを思い出す。そうやってこれからの季節を送りながらもその恋は公生の心に永遠に刻まれまたことを見せながら物語は幕を下ろしました。
かをりを死なせなくてもとも考えましたが、この場合生き死には関係なく、数多の恋と同じく「スキ」という気持ちだけが残れば良かったのでございますね。
鮮やかな恋物語を語ってくれた新川直司さん(「さよならフットボール」は購入しております!)、その物語をさらに鮮やかに見せてくれた制作スタッフの皆様に感謝を捧げたいと思います。
素敵な作品をありがとう!