ハピネスチャージプリキュア! 第49話(終)『愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス!』

大団円、このシリーズにこれ以外の終わりは認められないので当然の終わり方でございました。
終わり方以外にもシリーズとしてのお約束は徹底的に踏襲されておりまして、作品全体を構成しているのは性善説でございますね。
世の中はそう単純でもなく、むしろこういった考え方が生きて行く上で邪魔になる方が多かったりするのですが、これから世の中に出て行こうとしているお子様たちに変にヒネては欲しくないのでこう云った作品が存在していてくれるのは心強いと考えております。
建前は大事ですからね。
今シリーズはエピソード単位の力が若干物足りなく、結果彼女たちの成長があまり感じられなかったのが残念でございました。
初期の頃から戦闘力の上昇はございましたが彼女たちの心構え自体には大きな変化はなく。言い換えれば強ささえ手に入れればレッドとも最初から互角に戦えたわけで、長いシリーズを消化した意味が感じられなかった、と。
最終的に世界中の人々の愛を力に変えて勝利したのですが、であれば人々との触れ合いをもっと多く積み重ねて欲しゅうございました。
もっともこういった感想もこのシリーズを毎回毎回見続けているのは大きなお友達(笑)くらいで、本来の視聴対象である子どもたちは卒業してしまうのでしょうから、このシリーズだけで完全燃焼していれば問題はないのでしょう。
子どもたちにとって「プリキュア」という名前は共通認識になっているでしょうけど、その前に付くものは同じとは限りませんからね。
一期一会。
そう考えますとこのシリーズはプリキュアクオリティを維持した作品でございました。