四月は君の嘘 第3話『春の中』

公生がピアノを弾けなくなった理由と、それでもコンクールで伴奏をしてくれるように頼むかをりのお話。
心理的な問題で自分の「音」を聴くことが出来なくなったのが公生がピアノを弾かなくなった理由だったようですが、それが自分に対する「言い訳」でしかないことも自覚している、と。
最近は自己完結して座り込んだ場所から立ち上がろうともせず世の中を斜めに見ているような主人公の作品が多い中、公生は母親の死が直接の原因だったとしても音楽に対する「愛」は失われてはおらず、「その場所」ではないところへ行きたいという意欲は残っている前向きさがございまして、こういう主人公であれば視聴者(読者)も応援したくなるというものでございます。
公生ひとりではそこから立ち上がることは出来なかったでしょうけど、渡の「女の子が教えてくれる」という言葉通りかをりが差し伸べてくれた手が公生のモノクロの世界をカラフルに変えてくれましてね。
この場合公生が前向きだったからこそかをるの手を取ることに躊躇いがなかったわけで、きっかけに過ぎなかったのかもしれませんが、そういった人が周囲に集まってきたのも公生が自暴自棄にならないでいたからでごいましょう。
再スタート開始。
「燃える」というのはどんなジャンルの作品でも可能のようでして、次回二人の演奏は前半の山場必至でございましょう。期待!