アオハライド PAGE.12(終)

双葉がぶち破った扉から洸が出てきて歩き出したお話。
洸のパパが初めて登場しましたが、偏屈なオヤジには見えませんでこの両親が離婚した原因が思いつかなかったり致しました。
まあ夫婦のことなんて他人にはうかがい知る事は出来ませんが、少なくとも憎しみ合って別れたわけではなさそうで、だからこそ洸も父親の元に引き取られることを受け入れたのでしょうし、和解もすんなりといったのでしょうね。
止まっていた時間が動き出し、暑い(「熱い」かな)夏の始まりで終了。
まだこのグループの青春は始まったばかりでございますし、彼らの恋もこの先紆余曲折と修羅場が予想されますが、それら全てが彼らの思い出として記憶されるのですから羨ましい限りでございます。…オッサンの青春時代は悲惨だったからなぁ(笑)
未来を感じさせたところで終了させたのは構成として最善でしょうし、おじさんのように甘々な恋愛やドツボにはまる修羅場が苦手な人間に取りましても有難かった。
明るく楽しいばかりが青春ではございませんで、大人と子供の狭間の住人たちには苦しむこともたくさん待ち構えているのは当然。でも一人ではなく仲間がいるから乗り越えられるでしょうし、そうあって欲しいものでございます。
前を向いて歩き始めた彼らの爽やかな後ろ姿が良い後味を残してくれました。作者さんとスタッフに拍手。