蟲師 続章 特別篇(第十一・十二話)『棘(おどろ)のみち』

山の異変調査に向かった最古の蟲師・薬袋(みない)家のクマドの手助けをして欲しいと淡幽に頼まれたギンコは、彼と共に蟲の湧き出る道の中へと入って行くが、というお話。
う〜む、いつも以上に解釈に困るお話でございました(笑)
結果だけ見れば、最悪の蟲は退治(ただし「個体」であって「種」そのものではございませんでしたが)できましたし、死人も出ませんでしたから悪い結末ではございませんでした。
もちろんクマドの中は別の光酒から作られた人工の蟲になったようなので、それを今までのクマドは「死んだ」と考えれば良い結末とも申せないでしょうが。
ただ、淡幽もヨキ(沢城さん、たった一言のご出演でございましたw)も自ら望んではいない運命に翻弄されていながら蟲と折り合いを付けて生きて行く道を見つけ笑う事はできるのですから、クマドの魂もいつか本当の体に戻ってこられる日がくるのではないかと予感させてくれるラストカットでございましたね。
こういう生き方をしていなければ彼ら三人が同じ場所に集うこともなかったのでしょうし、そう考えますと「禍福は糾える縄の如し」も間違っておりませんし、良い終わり方だったのかもしれません。
と云う事で「続章」前半の積み残し消化。10月からの後半戦はこういう編成にならないようスタッフ各位には頑張って頂きたいものでございます。