ノラガミ 第8話『一線を越えて』

ひよりの中学校の生徒・学から依頼を受けた夜トは雪音とともに学校へ乗り込んで、というお話。
学生時代と申しますか、学校という空間は馴染んだ人間にとってはこの上なく居心地のいい場所なのですが、少しでも違和感を感じたりはじき出された人間にとりましてはある意味地獄そのものに違いありません。
でもまだ発展途上の若者に馴染めない人間に思いを馳せたり救いの手を差し伸べたりすることを期待しても、極一部の成長した人間以外にそれは無理。だって気がついていないのですから。
学の苦しみを誰かが気が付いてあげることができていたらあそこまで追い詰められないで済んだでしょう。
しかし受け身でいてはその「誰か」を得ることは難しいでしょうし、その前に誘惑に負けて「最後の一線」を超えてしまう可能性もあったのですが、学くんはどうやら踏みとどまったようでございます。
夜トはこれを雪音に見せたかったんだろうなぁ。
でも雪音は楽しそうな学生たちの方ばかりに目を奪われてしまい、またも成長の機会を失ったようでございまして、結果夜トとひよりは大変なことになってしまいました。
雪音の覚醒で解放感を味わうまでと辛抱はしているのですが、いつまでも堂々巡りしているような内容に見えるので次回辺りには決着を付けて頂きたいものでございます。