大瀧詠一さん永眠

昨年一番最後にこの報道を聞きましてガックリしたまま年越し、古いレコード(!)を引っ張りだして連続再生しております。
おっさん「はっぴいえんど」はリアルタイムではないのですが、山下達郎さんを知りその「お師匠さん」として認知して「ナイアガラ」レコードを買い漁ったものでして、…まだCDは無かった時代です(笑)
この方の音楽の多くは「元ネタ」が存在していると知らされたのもこの頃でございまして、古いポップスが大瀧さんというフィルターと通すことで鮮やかに蘇り、数多くの「知らなかった名曲」を教えて頂きました。
アニメもそうなんですけど古い作品は顧みられることが少ないですし、また発表当時のままでは古る過ぎて伝わるものも伝わらないということもございます。
そこに「良質な」フィルターを通すことで今日的に蘇らせてくれたのが大瀧さんで、…今となればこの「大瀧版」もかなり古くなってしまいましたが。
でもこういう作業ができたのも圧倒的な知識量とそれを表現する音楽的手段を持っていたからでしょうし、それらが全て失われてしまったことが残念でなりません。
読売新聞で細野晴臣さんが出していた「彼の中に詰まっていたポップスの宝庫はどこへ行くのでしょう」というコメントが大瀧詠一という存在の大きさを的確に表わしておりました。
結局ファンとの「A LONG VACATION」の次のオリジナルアルバムの約束は永遠に果たされることはなくなりましたが、それも何となく大瀧さんらしいのかもしれません。