COPPELION コッペリオン 第8話『姉妹』

小津姉妹登場。
怪力に電撃と、ようやく目に見える特殊能力を持ったコッペリオンが登場致しましてスペクタクル(笑)な物語が繰り広げられるのではないかと期待も膨らみます。
今回もコッペリオンに関する情報が色々と提示されまして、その中でも「突然死」は刺激的だったでしょうか。
小津姉妹の死に対する恐怖ですとか、そういう自分たちの運命を知った上でも人のために働くんだという荊の決意は視聴しているこちらの感情を揺さぶるに相応しい内容だったと思うのですけど、…何故か揺さぶられることもなく。
葵とノーセンスの会話も同様でございまして、人間と機械であっても同じ「創られた」境遇の者同士の悲しさと共感が展開していた場面ですので、あそこも感情に訴えかけてきて当然のはずなんですけどねぇ。
そういったものを敢えて排除する意図や演出を好む監督もいるのですけど、この作品の場合そのような指向はなさそうなので、単に演出プランとしてそういう部分にあまり頓着していないだけなのかもしれませんが。
でもこの作品で時節柄「汚染」の内容を微細に描けないのであれば作品はコッペリオンを中心に描くしか無いわけでして、それならば彼女たちの「感情」を丁寧に描くことでしか「世界」を伝えることは難しいのではないでしょうか?
破滅的な小津姉妹は人間味あふれていて好印象でございました、…まあおっさんも「ヒトデナシ」ですから(笑)