問題児たちが異世界から来るそうですよ? 第10話(終)『問題児たちが白黒はっきりさせるようですよ?』

魔王コミュニティに圧倒されていた「サラマンドラ」と「ノーネーム」だったが、飛鳥と彼女の手に入れたディーンの登場で戦況は一変、というお話。
最終回を観てから「wiki」を読んだのですが、「ペスト」は以後「ノーネーム」に参加したようなのですけど生きているのでしょうか?
今までの流れからすると倒した相手をどんどん仲間にしてノーネームは勢力を拡大して行くと思っておりましたし、そうなりますと今回の「消えた」描写はどうなんだろう、と。
10回と云う事で1クールアニメ未満の作品が増えて来たなぁと感じたのですが、キリのいい処で終了していたのでこの点では丁度良かったのかもしれません。もっともあと2回増やして問題児たちの日常回があっても良かったようにも考えますが。
それは兎も角。
始まってしばらくは十六夜くんの性格が受け入れられなくてブーブー書きましたが(笑)、あの唯我独尊の性格も物語が進行するにしたがって勝ち残るためには必要不可欠なものだと納得させられましたし、他の問題児も似た様なものだと分かりますとどうでもよくなりました(笑)
主人公が悩む作品も悪くはないのですが、悩み始めますとそれが作品の中心になってしまい、ともすれば物語の爽快感が相殺されてしまいます。本作はそこを回避すべく連続してゲームに参加させ、主人公たちに極力悩む暇を与えていなかったところが上手いですね。
そして若干(「かなり」かな?)十六夜くんの力が突出気味ではございましたが、問題児それぞれの力が万遍なく描かれていたところも作者の目配りが行き届いていて好感が持てました。
視聴開始直後は最近食傷気味の異世界ファンタジーかと考えておりましたが、ここまで主人公たちが圧倒的ですと清々しい気持ちになれるのだと思い出させてくれましたし、ノリのいいアニメでございました。
できれば2期以降もお願いしたいところですが、全ては角川さん次第なのでしょうねぇ(笑)