輪るピングドラム 23rd station『運命の至る場所』

眞悧と桃果の因縁と苹果が桃果の日記を守れなかった事、冠葉が堕ちて行くのを阻止しようと晶馬がペンギン帽子に促されて運命の列車に駆け付けたお話。
眞悧が世界を呪うようになった理由というものが全然分からなかった(理解できなかった)のですが、「箱の中」に入っている事を強要する社会と、それに何の疑問も持たない人間に絶望したって事なのかな?
エリートであろうと愚者であろうと関係なく、徹底的に管理されてしまうことに絶望したというのであればそこは理解できなくもないのですが、だから社会も人間も壊してしまうというのは…、ああそうか、理解されない寂しさと悲しさも「動機」なのか。
ある時期から社会や他者とのつながりから解放されることを人は望み、それは今ほとんど達成されておりますが、そうなると今度は希薄な人間関係や社会との断絶に悩み居場所を求めて彷徨うのだけれど、眞悧先生は自分の中に答えを探さないで社会の方に罪をぶつけたのかなぁ。
で、そこまで考えると今度は桃果は自分の身を犠牲にしてまで世界を何故守ろうとしたのかが分からなくなってしまった。
描かれているものは案外単純なものなのかもしれないのですが、少しだけその奥を覗きこんでみますと色々なものが混沌として存在しているような…。
次回が最終回のようですので、その時全ての答えが見えるようになれば…、多分それは無理でしょうが。