魔法少女まどか☆マギカ 第9話『そんなの、あたしが許さない』

さやかが魔女になって杏子が一緒に死んであげたお話。
さやかと杏子の間にそれほどの強い繋がりが出来ていたかと問いますとそんな風には見えなかったと答えるのですが、あれは魔女になったさやかに自分の未来を重ね、絶望の果てに「心中した」と見るのが妥当なのかな?
物語は「宇宙規模」の展開となりましたが、しかし描かれているものは本当に小さな世界から離れて行かない頑固さが感じられました。「描写」だけですと生活空間としての広さはあるのですが、物語空間としては本当に狭い。まるで演劇の舞台を観ているような狭さでございます。
主要登場人物以外は「風景」でしかないその「狭さ」が、余計なものをそぎ落として剥き出しの物語を形成しているかのような心地良さでございます。…物語自体は決して心地良くなどはないのですが(笑)
希望と絶望の「感情の落差」が「この宇宙を救う」のだから「何十億もいる個体」の中のほんのわずかな「犠牲」なんて合理的に考えれば何でもない事とQBが語るのですが、その「犠牲」になってしまう当事者の感情をQBが理解していないところに矛盾と悲劇を抱え込んでしまっている。
で、理解できないから、そこにQBの知らない「救い」が残されているんじゃないかと考えているのですが…、甘いか(笑)
ほむらの尋常じゃないまどかへの執着心など、残された時間は少なそうですが謎は残っておりまして、
「お楽しみはこれからだ!」