屍鬼 #09『第柩話』

安森節子を襲撃者の手から守るべく、敏夫は静信と共に尾崎医院で彼らを待っていた。だが彼らの力は敏夫の想像以上で、節子は彼らの餌食となってしまった、というお話。
意外だったのは今回バンパイア(面倒ですから今後はこう書きます)の辰巳が敏夫たちの前に現れ、彼らにその存在を認識させたという点でございます。「えっ、もう?」というのが正直な感想でした。
こうなりますと後は「対バンパイア傾向と対策」にお話を持って行くしかないように思えるのですが、それですと「自分たちと違う」というだけで迫害されていた者の悲しみですとか、異物は排除しなければと強迫観念にとらわれる者の愚かしさといった部分は期待薄になってしまわないかと心配。
もっとも「喰う者」と「喰われる者」の間にも感情の交流はありそうななので、そちらからのアプローチかな?…いや、それ以前にそういうものを表す作品かどうかも分かっておりませんので、あくまで個人的な希望的観測なのですが(笑)
それにしても敏夫が妻帯者で、その妻があんなにケバイ方とは、意外性のインパクトがございました。
そして来週はまたお休みですか…。