けいおん!! 第19話『ロミジュリ!』

学園祭第2幕。3年2組の「ロミオとジュリエット」の上演が始まり、それを観ていた梓は一抹の不安を覚えた、といったお話だったでしょうか。
そうか、学園祭三部作なのですね。ということで次週はHTTのライブがあるようで、前回の感想で書いたバンド活動が描かれない云々はいつもの通り的外れでございました。思い込みで書くとこれだよ(笑)
今回はおっさんが忘れて久しい学園祭の雰囲気を思い出させてくれた描写が楽しかった。
怪しげな出し物をする部ですとか、意味もなく泊り込んでみたり、それでいながら当日も右往左往してみたりと、多分作中のキャラと同じような年齢の方々には当たり前過ぎてどうという事もない描写一つ一つに懐かしさから笑みがこぼれるのでございます。
この辺の雰囲気の描き方の上手さも本作の魅力のひとつでございます。若い方には分からないと思うのですが、30年くらいしてから本作を観返していただくと今のおっさんの気持ちも分かろうかと(笑)
以下今週の感想。
梓にとって今はHTTが一番大事なんだけれど、先輩四人組にとっては大事なことに順位はつけられない…、少し違いますね。生きている今の全てが大事、大切と書けばいいのか。
だからクラスの出し物にも全力で取り組むし、お茶会やおしゃべりも、ふざけあったりすることにも全力でございます。ここが梓には癪に障る、と申しましょうか嫉妬(笑)してしまう原因なのでしょう。
その辺の立ち位置の違いというものを舞台の上と下に分けて表現していたのかなぁ、などといつもの通り妄想しておりました。
梓が感動した唯たちの演奏の正体は、グータラしながらも変化を楽しんで、それを表現していたからなんじゃないでしょうか。
であるのなら、今は先輩という風除けの陰にいられる梓が、先輩たちがいなくなった後でどういった日常を迎えるのか。「けいおん!!!」があるのなら、梓が奮闘する(あるいはグータラする)軽音部の活動が見たいなぁ。