さらい屋五葉 第十話『汚い野良猫』

まず訂正。先週の感想で「八木」と書くべきところを「萩」と書いてしまっていたのを一週間も気が付きませんでした。…書きっ放しという姿勢が丸分かりでございますなぁ(笑)、反省。
で、今週分の感想。
八木が政之助に語って聞かせたかつての友人「弥一と誠之進」のお話で、今現在五葉の「弥一」と名乗っている者は「誠之進」であることが明らかになりまして、一話冒頭のお話につながりました。
このお話がどういった終着点に向かっているのか、とてもいやな予感がいたします(笑)が、それはさておき。
先週の感想で

そういえば、政之助は梅とも距離がございましたが、なんとなくそれを縮めてしまいましたし、あれだけ人見知りする性格にもかかわらず八木とも懇意になっていたり、実に不思議なキャラでございます。(中略)これが「人徳」というものなのかもしれませんね。

などと呑気な事を書きましたが、こうなってまいりますと「五葉」の面々や八木、御隠居他周囲の人間にとっては政之助と関わりあった事で隠しておきたかった事、隠しておかなければならなかった事が明らかになってしまう訳で、それはとても「拙い」んですよねぇ。
ですが別の見方をいたしますと、自分たちの心を偽って生きる重さ辛さから解き放ってくれる者が現れて、結果的には幸せなのかもしれません。…どうなんでしょう(笑)
政之助が「救い主」なのか「破滅の使者」なのか、それらとは違う存在なのか。残り2回で明らかになることを期待したいと思いながら、以下次回。